今回は競馬のオッズについて解説とオッズの計算方法などについても解説していきます。

そもそもオッズってなに？

競馬におけるオッズとは、馬券の倍率のことを指しています。

0.1の単位まで表示されていることが多いですが、競走結果だと馬券を購入できる100円で購入した時の払戻金で書かれていることがあります。

また、競馬のオッズは見るタイミングで呼び方が変わります。

まず競馬サイトなどで馬券が購入できる前の平日にも関わらず公開されているオッズのことを予想オッズと呼びます。

その後、馬券の購入がスタートして購入されることで変動したオッズの事を中間オッズ、レース直前のオッズの事を最終オッズ、投票が締め切られた後のオッズを確定オッズと呼びます。

G1だと中間オッズと最終オッズで大きな差がついてしまうこともありますが、これは1つの買い目に大きく投資を行う人が増えていることが起因しています。

競馬のオッズの仕組みとは？

競馬のオッズはどのように決まっているのでしょうか？

実は競馬のオッズは以下の計算式で出されます。

払い戻し率（1-控除率)/支持率=オッズ

まず払い戻し率について解説していきます。

これはJRAが得た馬券の売り上げのうち、配当金として購入者に戻ってくる割合の事を指しています。

この払い戻し率は馬券の券種によって変わってくるので以下にまとめました。

券種	払い戻し率
単勝	80％
複勝	80％
枠連	77.5％
馬連	77.5％
ワイド	77.5％
馬単	75％
3連複	75％
3連単	72.5％
WIN5	70％

こうしてみると高配当が狙える券種の払い戻し率が低いことが分かりますね。

的中すればかなり高額な配当を手にすることができるので、予想に自信がある人は高配当を狙って馬券を購入した方が良いでしょう。

支持率は

（「特定の買い目の売り上げ」÷「券種全体の売り上げ」）×100

で求めることができます。

支持率が高ければ高いほどオッズが低くなる＝人気の買い目ということになることを覚えておきましょう。

オッズの歪みってなに？

稀に実力がある馬にも関わらずオッズが高かったり、逆にあまり実力がないにも関わらずオッズが低いということが競馬をやっていると遭遇することがあります。

これが「オッズの歪み」と呼ばれる現象で、この現象が起きているレースでは大きな配当を得られる可能性があるため注意して見ておきましょう。

ではなぜこのような現象が起きてしまうのでしょうか？

最近競馬番組やYoutubeなどで有名な方が競馬の予想や印などを見ることが出来ます。

こうした人たちの予想を競馬初心者の方は鵜呑みにして馬券を購入したり、印を参考にして予想を立てます。

しかし、こういった場で公開されている予想や印は番組や動画を盛り上げるために本来の本命馬とは別の馬を予想に上げている可能性があります。

また、公開されている予想が100％当たるわけではない為、そういった予想に全て乗っかるのではなく参考程度に留めておくのが良いと思います。

G1ではオッズの歪みは発生しない？

レースに出走する馬がある程度の実力を持っているからオッズの歪みは発生しないような印象を受けます。

しかし実際のところG1レースではオッズの歪みは発生しやすくなっています。

その理由として考えているのは、普段競馬をやらないけどG1レースは馬券を購入するという人もいます。

そういった人たちはネットなどに流れている印や予想をそのまま鵜呑みにして馬券を購入したり名前を知っている馬の馬券を購入することが多いため、オッズの歪みが起きやすくなっています。

今まで出た競馬の最高オッズってどのくらい？

2023年までに出た中央競馬の最高オッズを紹介していきます。

単勝

順位	対象レース	オッズ
1位	2014年4月26日福島8R	569.4倍
2位	1955年10月22日阪神6R	558.7倍
3位	2022年2月12日東京12R	549.4倍

複勝

順位	対象レース	オッズ
1位	2010年6月26日福島2R	161.1倍
2位	2012年7月28日小倉10R	143.9倍
3位	2012年3月25日阪神2R	140.8倍

ワイド

順位	対象レース	オッズ
1位	2022年12月25日中山7R	1606.2倍
2位	2017年12月3日中京7R	1290.0倍
3位	2017年12月9日中山7R	1248.6倍

なんと1位は2022年12月とほかの結果と見比べても新しめの結果となっています。

この1位の2022年12月25日中山7Rでは、12番人気だった15番トロワシャルムと16番人気だった13番ヴォ―クマチネが馬券内に入ったため、ワイドの最高オッズを更新したと考えられます。

枠連

順位	対象レース	オッズ
1位	1997年3月29日中山1R	1064.4倍
2位	2001年8月11日小倉11R	1034.3倍
3位	2017年5月13日京都2R	986.4倍

馬連

順位	対象レース	オッズ
1位	2006年9月9日中京3R	5025.9倍
2位	2017年12月9日中山7R	4465.5倍
3位	2018年3月18日中京3R	4423.7倍

馬単

順位	対象レース	オッズ
1位	2006年9月9日中京3R	14,986.6倍
2位	2018年3月18日中京3R	10,874.9倍
3位	2019年9月1日小倉6R	10255.7倍

3連複

順位	対象レース	オッズ
1位	2006年9月9日中京3R	69,526.0倍
2位	2017年12月3日中京7R	55,088.3倍
3位	2012年4月7日中山	33,453.9倍

1位は馬連、馬単と同じく2006年9月9日の中京競馬場で行われた３歳未勝利での配当となりました。

なんとこのレースは馬連と馬単と3連複で最高配当をたたき出しているレースとなっています。

3連単

順位	対象レース	オッズ
1位	2012年8月4日新潟5R	298,329.5倍
2位	2015年9月21日中山1R	279,293.6倍
3位	2017年12月3日中京	229,461.5倍

2012年8月4日新潟5Rの新馬戦では14番人気→12番人気→10番人気が馬券になったので高額払い戻しとなりました。

しかし2着3着が同着だったため、払戻金額が少し下がっているのでこれが同着ではなかった場合、さらに高額払い戻しだったというわけになります。

WIN5

順位	対象レース	配当金額
1位	2021年3月14日	554,446,060円
2位	2021年1月11日	481,783,190円
3位	2019年2月24日	471,809,030円

WIN5はオッズで書かれることがないため、今回は高額配当順にまとめました。

いずれも億越えの配当金とかなり夢がありますね。

まとめ

今回は競馬のオッズについての解説やこれまで出た最高オッズについて紹介してきました。

競馬のオッズは馬券を購入する上でかなり重要な部分で、初心者のみならず上級者もオッズをみて馬券を購入する方もいらっしゃいます。

そんなオッズの計算方法についても今回解説していきましたが、正直あまり使う機会はありません。

しかし自分が予想の参考するものがどのようにして出されてるかを知るのは重要なので覚えておきましょう。

また、最高オッズに関しても今後更新される可能性がありますがそんな高頻度で出るわけではないのであまり期待しないでおきましょう。