当たる人と当たらない人の違いは?当たる人の特徴や的中率のあげ方について解説!

当たる人と当たらない人の違いは?当たる人の特徴や的中率のあげ方について解説!

テレビや新聞、競馬雑誌などを手に取ると、世の中には「競馬予想が良く当たる人」が少なからずいるでしょう。

競馬はその日の天候や馬の調子の良し悪しで結果が左右されるものなので100%当たるという事は不可能に近いですし、運の良し悪しも関係してくると思います。

その中でも、やはり予想が良く当たる人がいるのも事実で、当たる人には共通する考え方や特徴があるとも言われています。

今回はそんな当たる人の考え方や予想方法、馬券の買い方についてご紹介していきたいと思います。

予想がなかなか当たらない人の共通点

レースを選ばない

重賞やメインレースは有名な馬や騎手が勢ぞろいするため、多くの人が注目する傾向があります。

現に、馬券の売り上げもメインレースが最も売り上げが高いようです。

しかし、競馬は新馬戦や条件戦を勝っていくにつれ昇級していき、最終的には強い馬と戦うようになっているため、重賞程のレースになってくると強い馬同士が集まり、実力が拮抗しがちです。

逆に、馬の能力の差が割とはっきりしている新馬戦や条件戦の方が比較的的中を狙いやすいです。

メインレースのみに念頭を置くというのは言い換えれば他のレースに見向きもしないということで、自らチャンスを捨てているようなものなのです。

難しい券種を購入している

競馬で負ける人は三連単や三連複といったリターンの大きい券種を好んで購入していることが多いでしょう。

常に高配当を狙って、リターンの大きい3連単や3連複を購入したくなるのは分かりますが、競馬は当てて初めて払戻金を手にすることができます。

勿論、自信のあるレースで3連単等の券種を買うのはいいですが、やはり多くの場合は3連単を的中させるのは難しいです。

的中率よりもオッズ妙味に目が行って三連系の馬券を購入する人は多いですが、配当妙味よりも馬券を的中させることを念頭に置いたほうがいいです。

感情に流される

これは競馬だけでなく、全てのギャンブルに共通する事かと思いますが、負ける人の多くは結果次第で感情が大きく動きます。

競馬などのギャンブルに絶対は存在しません。

競馬予想が良く当たる人でも、全く予想を外さないわけではありません。

感情で馬券を購入する上で最もよくないのが、前走の負けを取り返そうと、多額の資金を注ぎこんでしまう事です。

そうなってくると、どうしても高配当の望める馬や券種を選んでしまいがちとなり、結果的に悪循環になってしまう、という人が負けている人達には多いイメージです。

以上が、中々予想を当てることができない人に共通する点になります。

これらを踏まえた上で、予想が良く当たる人の考えた方や馬券の買い方などを見ていきましょう。

予想が当たる人の考え方や共通点

投資金額や目標金額を設定している

競馬で勝っている人の傾向として、自分なりにルールをしっかり決めているという傾向があります。

特に、目標を設定している人は、感情に流された利することなく、競馬予想に取り組めている傾向があります。

長く競馬に取り組んでいると、中々予想が当たらないいわゆるスランプのような時期に陥ってしまう事が少なからずあると思います。

そこで過去の負けを取り返そうとして、やけになって手を出してはいけないはずにお金まで競馬に注ぎ込んでしまう人もいますが、そういう時に限って全く当たらないという事がほとんどだと思います。

これを防ぐために、投資する金額を週ごとなどで自分なりに設定しておき、負けた時のリスクを人為的に抑えることはとても大事です。

また、目標金額に関しても週ごと等で設定することも大切です。

馬券を購入する人の中には、調子がいいときに次のレースで前のレースの払戻金を全て注ぎ込む人もいるでしょう。

投資金額が大きいほど当たった時の払戻金も大きいので、気持ちは分かるのですが、せっかくの勝ちもそこで負けてしまうとすべてが水の泡になってしまいます。

それを防ぐためにも、目標金額を設定しておき、その金額を達成したら残りのレースがたとえ重賞やGIでもその週の馬券購入はやめめておくなど、自分自身でルールを決めておくことが大切です。

競馬で勝ち続けている人は競馬で負うリスクを熟知しており、自分なりのルールをそれぞれ持っている為、大きな損失をしないのです。

難しい券種には極力手を出さない

こちらに関しても、競馬で勝ち続けている人が共通して意識している点です。

難しい券種というのは、具体的に言うと3連単やWin5のことです。

3連単や3連複などの券種は、当たった時のリターンがおおきく、少額の投資からでも大金を狙う事が出来るので、多くの人が購入します。

しかしながら先述にもあるように、競馬は当てて初めて払戻金を手にすることができます。

どんなに魅力的な配当でも的中することができなければ、全く意味がありません。

そのため、競馬で勝ち続けている人が積極的に取り組んでいる人は単勝や複勝といった元々の的中率が高い馬券を好んで購入する傾向があります。

データ分析を怠らない

競馬予想を当てる人は決してデータを疎かにはしません。

出走馬の過去のデータはもちろんのこと、調教タイムや騎手のデータ、出馬の舞台適正もしっかりと勉強しています。

極端な話、馬券は何も考えずに適当に買い目を決めて購入できるため、予想にかける時間は人によって様々でしょう。

競走馬に関するデータは、実に多種多彩で、各馬のこれまでの実績、過去に記録したタイム、距離ごと・競馬場ごとの成績、血統、調教での走りっぷりと調教タイム、どんなローテーションで今回のレースに臨むのか、レース当日の馬体重などなど、あらゆる情報が予想に役立てられることになります。

レースに関連したデータも重要です。

たとえば2010年~2019年の日本ダービー勝ち馬は、前走で皐月賞に出走していた馬が8頭、京都新聞杯に出走していた馬が2頭で、それ以外のステップで勝った馬はいませんでした。

ほかにも、内枠に入った馬の成績がいいコース、最後の直線が短いので逃げ切りが増えるコースなど、競馬場ごと・コースごとの特性もあります。

こうしたレース傾向・コース傾向も予想の参考にされるデータです。

以下では具体的に予想やデータの分析方法についていくつか一般的なものをご紹介していきます。

競馬新聞を参考にする

競馬新聞、あるいはスポーツ新聞の競馬面では、競馬のプロである「トラックマン(美浦・栗東の競走馬トレーニングセンターで取材をする競馬専門の記者)」が、自身の予想を披露しています。

また新聞に掲載される出馬表には、◎〇▲など、その馬の有力度を示す予想印が打たれます。

これらを参考に予想する競馬ファンも、かなりの数にのぼります。

パドックで馬の適性や調子を見る

競走馬は、芝向きの馬、ダート向きの馬、長距離が得意な馬、短距離が得意な馬と、さまざまなタイプに分かれます。

こうしたタイプの違いは馬体にも表れると考えられていて、たとえば「胴が長いので長距離向きだ」などと言われています。

また競走馬は、いつも万全の状態でレースに出走できるとは限りません。

しっかりと仕上げられているのか、まだ良化している途上なのか、調子を落としていないかなど、馬のコンディションも馬体、毛ヅヤ、歩き方などに表れると言われています。

こうした様子を観察できるのが、レース前に出走馬が周回するパドック。

ここで各馬の馬体や歩き方などを確認し、予想につなげる人たちは「パドック派」と呼ばれています。

勝ち馬に繋がるサインを読む

出馬表や競馬関係の出版物には勝ち馬を示すサインが隠されているという考え方もあります。

世の中の出来事と競馬の結果は連動しているといったそんなオカルト的な思考をもとに予想する人たちも存在します。

たとえば「〇〇ウィナーという馬名の2頭に挟まれた5番が怪しい」、「今日はプロ野球選手がゲストとして競馬場に来る。背番号と同じ馬番が勝つのではないか」、「今年の漢字は『金』だと発表された。ならば金に関係した名前の馬を買おう」など、何らかのサインを無理やり読み取って馬券につなげるわけです。

距離適性・コース適正

中央競馬では芝コースとダートコース、さらに障害コースでレースが行われ、レースの距離は最短が1000m、最長は3600m(平地・芝の場合。障害戦は最長4250m)となっています。

芝向きの馬かダート向きか、得意とする距離はどのあたりか、といった要素も予想のために必要となるデータです。

中央競馬は全国10か所の競馬場で開催されており、うち3つ(東京、新潟、中京)は左回り、残り7つは右回りでレースが行われます。

また競馬場によって1周の距離、コーナーの形、直線の長さ(最終コーナーからゴールまでの距離)、コースの幅、起伏、芝コースで用いられている芝の種類などに違いがあります。

競走馬の中には、左回りが得意な馬、小回りの競馬場が苦手な馬、直線の長いコースで力を発揮する馬などがいて、こうしたコース適性も考慮して予想する必要があります。

血統

競走馬の能力は血統の影響を大きく受けると言われています。

単純に「この種牡馬の子は成績がいい」というだけでなく、距離適性、芝向きかダート向きか、気性、競り合った時の根性、成長スピードといった個性も、血統から推測することも可能です。

騎手

競馬では騎手の手腕が結果を左右することもたびたびあります。

単に勝率や連対率だけでなく、そのレースと同じコースでの成績、馬との相性なども考慮すべき材料です

レース傾向

2009年~2018年の10年間、有馬記念では1番人気の馬が5勝・2着3回・3着1回の好成績をあげているのに対し、天皇賞(春)では1番人気が1勝・2着1回、残りの8回は4着以下に敗れています。

このように極端な傾向を示すレースもあり、それに合わせて予想も変えなければなりません。

馬場状態

芝・ダートとも天候によって馬場コンディションは変動します。

芝ではよく乾いた良馬場ならタイムが速くなり、雨で湿った重馬場や不良馬場ではパワーを要求されることになります。

ダートは逆で、乾いた良馬場ではパワーが必要となりますが、雨で湿った馬場は「脚ぬきがいい」と表現され、速いタイムが出やすくなります。

予想では、良馬場が得意な馬、重馬場や不良馬場の「道悪(みちわる)」が得意な馬などを考慮することになります。

脚質・展開・枠順

先頭でレースを進めたい逃げ馬、その直後で流れに乗りたい先行馬、中団でチャンスをうかがう差し馬、後方に待機して直線での逆転を狙う追い込み馬。

競走馬にはそれぞれ得意とする脚質があります。

逃げ馬が1頭しかいないレースでは、その馬がスローペースを作り出して最後まで粘ってしまうかもしれません。

逆に逃げ馬が多く揃うとハイペースになり、前半に力を温存する差し・追い込み馬が有利と言われます。

枠順も大きな要素です。

内枠に入った馬は先手を取りやすいうえ、ロスなくレースを進めることが可能。半面、馬群の中に閉じ込められるリスクがあります。

外枠に入った馬は馬群の外を回らされることになりがちですが、内の馬たちの様子を観察しながらレースを進められるなどメリットもあります。

こうした脚質、メンバー構成、枠順、展開なども予想に生かされています。

勝負するレースを選ぶ

競馬は基本的に、やればやるほど損をする仕組みのギャンブルで、そういったゲームのことをマイナスサムゲームといいます。

何故競馬がマイナスサムゲームになるかというと競馬には20%〜30%の控除率というものが存在しているからです。

つまり、中央競馬で言えば、馬券の売り上げの25%がJRAの売り上げとなり、残りの約75%を使って馬券的中者への返還が行われています。

これが何を意味するかと言うと、人並みに馬券を当てているだけでは、理論上の回収率は約75%で収支はマイナスになるということです。

また、確率は試行回数が多いほど理論値に近づくので、馬券を買う回数が多いほど、長期的な回収率は75%に近づく可能性が高くなります。

的中率を100%にする方法

回収率を100%以上にするのは簡単ではないですが、的中率を100%にするのはやろうと思えば誰でもできます。

その方法というのは、全通りの馬券を購入することです。

しかし、すべての組み合わせを的中しても馬券購入費以上の払戻を得られなければ、的中したにもかかわらず、払戻金が投資金を下回ってしまうトリガミとなり、回収率は下がってしまいます。

そのため、全通りで馬券を購入する人は基本的にいません。

ほとんどの馬券購入者は購入点数を絞りながら回収率向上を目指しています。

では、勝っている人はどのように回収率を向上させるのか、について見ていきたいと思います。

回収率を上げるには⁇

まず、回収率を上げるために一番大切なポイントとしては、的中率を上げようとしすぎない事です。

勿論回収率を上げるために的中率を上げるのは大切ですが、ここでは上げすぎないという点に注目をしていただきたいです。

回収率と的中率

競馬で勝つためには、回収率と的中率の関係性について理解しておくことが大切です。

最も簡単に回収率と的中率の関係を表すと、的中率を上げようとすると回収率は下がり、回収率を上げようとすると的中率が下がってしまいます。

本命サイドの馬券を買ったり、購入点数を増やせば的中率を上げることは簡単ですが、それでは回収率が下がってしまいます。

購入点数が多かったり、人気決着となってしまった場合、払戻金と投資金額との収支がマイナス、いわゆるトリガミになってしまうリスクが高くなってしまうからです。

つまり、回収率を上げるためには過小評価された穴馬を混ぜたり等して購入点数を減らし、的中率を自ら少しでも減らしていく必要があります。

以上の点を踏まえたうえで、競馬で勝つための考え方や方法としては、的中率よりも回収率を重視し、資金配分によって年間トータルなどと言った長期的な目で見た時に回収率100%以上を狙っていくことが大切となっています。

まとめ

今回は競馬で当たる人の考え方について見ていきました。

今回ご紹介した内容を踏まえ、自身の競馬予想に役立ててみてはいかがでしょうか。

また、競馬に投資する金額を自分なりに設定してみたり、毎回的中する訳ではないという事をしっかりと頭に入れ、一度負けたからといって無暗に大穴ばかりを狙うのではなく、長期的な投資で、回収率100%越えを目指していくことが大切です。

本間真一郎

1978年12月22日生。東京大学経済学部中退。 某大手商社で役職に就く典型的なエリートでかなりの知的派。その一方で趣味の競馬歴は既に20年を超えており、2021年のエリ女で3連単を的中させたことを未だに友人に自慢している。 好きな馬はもちろんアカイイト。 趣味は車とウイスキー。最近横浜にバーを開店させたオーナーとしての一面もある。 好きな言葉は「明日の百より今日の五十」。

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